OptSight がどのデータを・どの頻度で取得し・どれだけ保存するかをまとめています。時刻はすべて 日本時間 (JST) 表記です。
1. データ取得頻度
連携先の AWS アカウントから、用途ごとに異なる周期で自動収集します。AWS 側の設定変更は不要で、 すべて読み取り専用の API 呼び出しです。
| 処理 | 頻度 | 内容 |
|---|---|---|
| EC2 の稼働・使用率 | 1 時間ごと | EC2 構成、CPU / メモリ / ディスク使用率、CloudWatch アラーム、構成変更の検知 |
| 落とし忘れ・スケジュール違反の判定 | 15 分ごと | 稼働スケジュールと照合し、該当すればアラートを作成・メール送信 |
| コスト・予算・Savings Plans | 日次 (10:00) | 日次コスト、RDS 棚卸、Budgets、コスト異常、Savings Plans の実績 |
| 最適化推奨 | 週次 (月曜 13:00) | Compute Optimizer の推奨 (EC2 / EBS / RDS)。AWS 側の更新が日次のため週次で取得 |
| 価格表の更新 | 週次 (日曜 12:00) | EC2 / RDS / EBS のオンデマンド価格 (想定月額の算出に使用) |
| 初回バックフィル | 3 分ごと | 連携直後に過去 13 か月分のコストを月単位で順次取得 (完了後は動作しません) |
| 月次レポートの生成 | 毎月 3〜5 日 (10:30) | 前月分を自動生成し、ダウンロードできる旨をメール通知 |
| バックアップ | 日次 (03:00) | 復元が困難な業務データを保管 |
| 保持期間の剪定・完全削除 | 日次 (01:30 / 02:00) | 保持期間を過ぎた時系列データの削除、削除済みテナントの物理削除 |
手動で取り直したい場合は「連携アカウント」→ 各アカウント →「いま再収集」をご利用ください。 過去にさかのぼって取り直したい場合は同じ画面の「過去データを再取得」から、期間を 1 週間〜最長 1 年の範囲で選べます (使用率データは AWS 側に 15 か月分が 保持されています)。さかのぼる取得には CloudWatch の API 料金がお客様の AWS アカウントに 発生するため、実行前の画面で対象台数と概算費用をお示しします。
自動収集はご契約期間中のみ動作します。トライアル期間・契約期間が終了すると「閲覧のみ」の状態になり、 自動収集を停止します (お客様の AWS アカウントに発生する API 料金も停止します)。契約更新・トライアル延長の お手続きが完了すると、翌日の定期取得から自動的に再開します。
2. 収集項目
取得するのはインフラ運用のメタデータのみです。住民情報や業務システムの中身にはアクセスしません (権限上、取得できません)。
1 時間ごと — 稼働状況
- EC2 インスタンスの構成 (インスタンスタイプ / vCPU / メモリ / プラットフォーム)
- CPU 使用率 (平均・最大)、ネットワーク送受信
- メモリ / ディスク使用率 (CloudWatch Agent の導入時)
- CloudWatch アラーム (ALARM 状態のもの)
- 構成変更 (追加・削除・スペック変更) の差分記録
日次 — コスト・契約
- 日次コスト (サービス別 × リージョン別)。直近 35 日分を毎回取り直し、AWS 側の確定差分に追随します
- RDS インスタンスの棚卸と使用率
- AWS Budgets の設定と消化状況
- AWS Cost Anomaly Detection の検知結果 (直近 30 日)
- Savings Plans の実績 (利用率・カバレッジ) と購入済みプランの構成
週次 — 最適化推奨
- Compute Optimizer の EC2 インスタンス推奨
- Compute Optimizer の EBS ボリューム推奨
- Compute Optimizer の RDS 推奨
- 現行タイプ / 推奨タイプと、月次削減見込み額
連携モードによる違い
「コストのみ」モードでは日次コストだけを取得し、EC2・RDS・推奨・Budgets などは取得しません。 共同利用アカウントでは指定タグで絞り込んで取得するため、他自治体のリソースやコストは取り込みません。
3. 保存する粒度
データは取得の時点で一定の単位に集約 (丸め) して保存します。AWS が返す生の測定値 (1〜5 分ごとの点) はそのまま保持しません。
| データ | 保存する単位 | 保存する値 |
|---|---|---|
| EC2 / RDS の使用率 | 1 時間ごと | CPU は平均と最大、ネットワークは合計、メモリ / ディスクは平均 |
| コスト | 1 日ごと | サービス別 × リージョン別の日次合計 |
| Savings Plans の実績 | 1 か月ごと | 利用率・カバレッジ・実削減額の月次集計 |
時間単位より細かい変動 (例: 数分だけのスパイク) は保存しません。より細かい粒度が必要な場合は AWS の CloudWatch / Cost Explorer で直接ご確認ください。
4. データ保存期間
コストの推移は長期の説明責任に使うため無期限で保持し、容量の大きい時系列データには保持期間を設けています。
| データ | 保持期間 | 備考 |
|---|---|---|
| コスト (日次) | 無期限 | 削除しません。年度比較・複数年の推移分析に使用します |
| EC2 メトリクス (時間別) | 14 か月 | 前年同月と比較できる期間を確保しています |
| EC2 の稼働状態履歴 | 14 か月 | 同上 |
| 最適化推奨 (EC2 / EBS / RDS) | 90 日 | 常に最新のスナップショットを参照するため短期保持です |
| 構成変更の履歴 | 1 年 | 委託先の報告との突き合わせに使用します |
| 監査ログ | 2 年 | 内部統制レビュー・監査対応のため長めに保持します |
| バックアップ | 30 日 | 日次で取得し、30 日を過ぎた世代は削除します |
| 解約・削除したデータ | 30 日 | 削除操作から 30 日の猶予後に物理削除します (「停止中」は削除対象外) |
保存後にさらに粗い単位へ丸め直すこと (ロールアップ) はしません。上表の粒度のまま保持し、 保持期間を過ぎたら削除します。したがって「保持期間内は 1 時間単位のまま、期間を過ぎたら消える」動きになります。
5. アラート種別
検知したアラートは 1 つの受信箱に集約されます。種別ごとに受信の ON / OFF と宛先を設定でき、 メールはダイジェストにまとめて約 15 分ごとに送信されます。
| 種別 | 重要度 | 検知条件 |
|---|---|---|
| 想定起動時間外の稼働 | 中 | 設定した稼働スケジュールの窓外で running を検出 |
| 落とし忘れの可能性 | 情報 | スケジュール未設定のまま、既定の夜間・休日帯に稼働 |
| 予算超過 | 高 | 円建て予算 (OptSight 側) または AWS Budgets の超過 |
| コスト異常 | 高中 | AWS Cost Anomaly Detection の検知 (影響額 $100 超で「高」) |
| コスト急増 | 高中 | 同一曜日の平常比 1.5 倍以上 かつ増加額 5,000 円以上 (3 倍以上または 50,000 円以上で「高」)。AWS 側の設定は不要です |
| CloudWatch アラーム | 中 | 連携先で ALARM 状態のアラームを検出 |
| AWS 連携設定の更新が必要 | 中 | 連携テンプレートの版が古く、更新が必要な状態 |
重要度は「緊急 / 高 / 中 / 低 / 情報」の 5 段階です。設定手順は 予算とアラート をご参照ください。
6. AWS 連携方式とセキュリティ
OptSight が AWS に対して持つのは「見る」権限だけです。設定やサーバーを変更することは仕組み上できません。
| 連携方式 | クロスアカウント IAM ロール (AssumeRole)。長期のアクセスキーはお預かりしません |
| なりすまし防止 | ExternalId (合言葉) が必須。貴団体専用に発行した値が一致しないと接続できません |
| 権限 | 読み取り専用 (Describe* / Get* のみ)。作成・変更・削除の権限は一切付与しません |
| コストのみモード | 付与するのはコスト取得の権限だけ。最小権限での導入も選べます |
| 保管リージョン | 東京 (アプリ・データとも国内で保管) |
| 認証 | メールアドレスとパスワード。二段階認証 (TOTP) を任意で有効化できます |
| テナント分離 | データベースの行レベルセキュリティと、アプリ層の絞り込みによる二重の分離 |
| AI 提案 | 入力データが学習に使われることはありません |
7. レポートと通知
- 月次レポート — 毎月 3〜5 日 10:30 に前月分を PowerPoint (.pptx) で自動生成します。 任意の対象月を手動生成することもできます。自組織の PowerPoint テンプレートをそのまま登録すると、 スライドの大きさ・本文の位置・配色・フォント・背景を引き継いだ体裁で出力されます (月次レポート)。
- メール通知 — アラート (種別ごとに ON / OFF と宛先を指定)、月次レポートの準備完了 (利用者ごとに受信設定)、 サポートからの返信をお知らせします。
8. 動作環境と通信要件
OptSight はブラウザのみでご利用いただけます。専用ソフトウェアのインストールや、庁内へのインバウンド通信は必要ありません。 庁内ネットワークからご利用の場合は、下記のあて先への HTTPS 通信 (TCP 443) の許可が必要です。 画面のドメインだけを許可すると、画面は開けるのにサインインできない状態になります。
| 用途 | あて先 | 方式 |
|---|---|---|
| 画面の表示 | optsight.jp | HTTPS / 443 |
| サインイン | api.optsight.jp | HTTPS / 443 |
| コスト・構成データの表示 | api.optsight.jp | HTTPS / 443 |
| サポートチャット | api.optsight.jp | WebSocket over TLS / 443 |
| 紹介動画・AWS 設定テンプレートの取得 | optsight-public-cfn.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com | HTTPS / 443 |
- ブラウザ — Microsoft Edge / Google Chrome / Safari / Firefox の最新版に対応しています。 Internet Explorer には対応していません。
- WebSocket — サポートチャットのみ WebSocket を使用します。遮断される設定の場合、 サポートチャット以外の機能は問題なくご利用いただけます。
- SSL/TLS 復号 (検査) — 検査の対象になっている場合、証明書の差し替えにより通信が失敗することがあります。 その場合は上記あて先を検査の除外対象としてください。
- 通信可否の確認 — 接続確認ページ を開くと、お使いの端末から各あて先へ到達できるかをその場で確認できます。情報システム担当部門へそのまま提出できる依頼文も取得できます (サインインは不要です)。